小学校教員がIT業界にとびこんでみた

小学校からIT企業へ転職したら最新技術の担当になってしまった件

きれいなVMC

ご無沙汰しております。ド文系です。

 

さて、このところVMC on AWS から離れた記事ばかり投稿していましたが、
今回からまた本流に戻ってVMCについての記事を投稿していきたいと思います。

わたしが社内でVMCの担当になってからはや2年、やっと安定して案件をいただけるようになってきました(ありがたい話です)。

いろいろなお客様とお仕事をさせていただく中で感じた、VMCの使い方(ユースケース)について思うところを書いていこうと思います。

 

そもそも、VMware社が想定しているVMCのユースケースは、大きく下の6つです。

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VMC on AWS 想定ユースケース

データセンター拡張とHorizon拡張の根っこは基本的に同じで、
オンプレのリソースが足りなくなってきたから、その拡張用途として使おう、というものです。

なにそれ?となるのは「アプリケーション移行」かと思います。
これは「次世代アプリケーション」と書かれていることもありますが、端的に言えばコンテナの事のようです。
VMWorldでもTanzuがお披露目となっていましたし、VMwareが力を入れている部分ですね。

この6つはどれかひとつの用途で使われることは少なくて、
いくつかのユースケースのあわせ技になる場合が多い印象です。

たとえば、
言葉を選ばず言ってしまうと、純粋にDRサイト用途としてのみ使うことはまずありえないかと思います。平常時一切使われないものに対して、3年間で1200万円以上、1年あたり400万円以上の維持費を払い続ける選択ができる企業はまずないでしょう。
オンプレミスでDRサイトを用意する場合も、選ぶ機器によっては近いお値段になる事もあるかもしれませんが、確実にハードウェア(資産)が手元に残るので、ちょっと抵抗感というか、感覚が違いますよね。

ただ、これをちょっと工夫して、
VMC3ホスト(2020年3月時点の最小構成)に載せられる分だけ本番環境をVMCに移し、残りはオンプレミスで動かし続ける、
そしてオンプレに障害が発生した際はVMCのホストを拡張し、DRサイトとしても利用する…といった形にすると、ちょっとアリな気がしてきませんか?

VMCはいろいろお膳立てされていて構築の手間や難しさがない分、
いかにうまく使うか?というところが、SIerの腕の見せ所なのではないかなと思います。

 

【追伸】

通販サイトを運営されているお客様だったのですが、

セールの際のべらぼうなアクセスに耐えられるようにしたい、
ただ平常時にそんな大量のサーバは要らないので、出来ればハードは買いたくない
なので、そのときだけVMCを利用して環境を拡張して、終わったら壊す

という、超鮮やかな使われ方を先日目の当たりにしました。

これくらい無駄のない綺麗な使い方を、いつか提案してみたいものです。