Autonomous Edge を構築してみた② Edge構築環境と初期構築時の注意点
皆様こんにちは。
寒くなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
わたしの家の近くでは、昨日からハイカラな歯医者さんが赤と緑に光り始めました。
世間はもうクリスマスなんですね。
クリスマス商戦て、ハロウィン終了とともに始まるじゃないですか。
あわてんぼうのサンタクロースもびっくりのフライング具合ですよ。
なのに、終わりは1日たりとも猶予してくれないのは何故なんでしょうか。
たとえば今年、24日は木曜日、25日は金曜日ですよね。
平日も平日です。ド平日。
あと1日くらい猶予してくれてもバチは当たらないのではないでしょうか。
社畜だって、クリスマス満喫したい。
さて、そろそろ本題に入ります。
Autonomous Edge ですが、5.5環境に直接立てることは出来ないので、
①vSphere 7 の検証環境に立てる
②Converterでダウングレードする
③OVFエクスポートして 5.5 環境にインポートする
という順序で進めていきました。
須らく各手順に落とし穴が潜んでいて苦労したので、
1記事あたり1工程で、丁寧に進めていこうと思います。
では早速、Edgeを立てていきましょう。
①OVFテンプレートの選択
はい、ローカルファイルの選択からして、落とし穴があります。
↑の画像、ちょっと変ですよね。
「コピー」?って思いませんか?
こちら、vSphere 7 環境に構築しようとしたがゆえに引いてしまった問題なのですが、
My VMwareから落としてきたファイルをそのまま展開しようとすると、エラーが出て先に進めないんです。
なのでovfファイルの中身を手動で一部書き換えて、かつ、.ovf と .vmdk の二つだけを選択した状態で進む必要があります。(.mf と .cert は選択しない)
ちなみに修正するのは"sched.mem.pin"が記載されている行で、
中身をまるっと↓に置き換えます。
<vmw:Config ovf:required="false" vmw:key="memoryReservationLockedToMax" vmw:value="true"/>
その後しばらくは素直に、設定をいれつつ進みます。
②名前とフォルダ~ネットワークの選択
ここまでは、素直に設定を選んで進めばOKです。
ここの「名前」は、ダウングレードや 5.5環境に再デプロイするときに変更できます。
問題は次です。
③テンプレートのカスタマイズ
気をつけるべきはここ、「テンプレートのカスタマイズ」で設定する設定値です。
ここで設定した値は基本的に全て、
ダウングレードしようが、
OVFエクスポート→インポートしようが、
未来永劫変えられないと思っておいたほうがいいです。
一部頑張れば変えられるものもありますが、
IPアドレス、ホスト名、そういった主要な項目は一切出来なくなっています。
たちが悪いのもので、ダウングレードしてOVFインポートする際、
設定値がいじれる様に見えるんですよ。
普通に設定値を打ちかえられますし、エラーも出ませんし。
デプロイが完了してから気がついて涙です。
そして各設定値についても、1点嵌まったところがあって、それが↓です。
こういう、VLAN ID を入れるようなところが何箇所かあります。
このNWにすでに振られているVLAN ID を入れれば良いものと思い込んでいたのですが、実はそうではなく、
「ここで入れたVLAN IDを、そのNWに振ってやるぜ!」というシロモノでした。
なので、すでにVLAN ID が振られているNWを使う場合は、ここは「0(=VLANを振らない)」にするのが正解です。
※画像のわたしは見事に99を入れていますが、これは間違いです。
逆にVLAN IDが振られていないNWを使うときは、99でも何でも、任意の数字を入れてあげてください。
さて、このあとは設定値を確認して「完了」を押せばデプロイが始まります。
大分長くなってしまったので、今回はこの辺で。
次回はプライマリとセカンダリの設定項目の違いや設定値の入手方法などについて
お話できればなと思っています。