Autonomous Edge を構築してみた⑤ 注意点&発生した事象について
皆様こんにちは。
早いもので、2021年ももう1か月が過ぎてしまいました。
さて、今回でAutonomous Edge構築についての記事はおしまいです。
本来サポートされていないバージョンの基盤で利用したためか、
もしくは無理やりダウングレードをしたからか、下記のような事象が発生しました。
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①仮想マシン(Autonomous Edge)の「設定の編集」から見えるMACアドレスと、マシンのコンソールにログインして確認したMACアドレスが違う
→構築当初、L2延伸が切れたりつながったりと挙動が大変不安定になり、そのトラブルシューティング中に本件が発覚。手動でMACアドレスを変更して対応
②Active-Standby構成にならない
→お互いにもう一方の機器を認識できているものの、それぞれがActive側を奪い合うような動きをしてしまい、L2延伸がブチブチ切れる事象が発生
③セカンダリ側でしかL2延伸を張れない
→何度作成し直しても、セカンダリ側のマシンのみを起動させたときのみL2延伸が安定して貼られ、2台ともパワーオン、プライマリのみパワーオンの状態では挙動が不安定になる…という状態に
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かなり念入りに原因調査やトラブルシューティングを実施したものの、
結局②③の問題は解決できませんでした。
ダウングレード前のAutonomous EdgeをvSphere6.7の環境にて動かした際にはどちらの事象も発生しなかったので、環境依存の問題ではあるのでしょうが、モヤモヤ…。。。
結局本お客様環境では
・ホスト障害時はvSphere HAで保護する
・論理障害時は可及的速やかに復旧させる
という決めのもと、セカンダリのマシンのみでL2延伸を張る方針となりましたが、その状態で約8か月間、一度も障害等発生することなく、安定して稼働してくれました。
また、こちらは障害ではありませんが、
Edgeが稼働するESXiホストの設定によっても動きが不安定になります。(備忘)
Autonomous Edge でL2延伸をしたとき、挙動が不安定になることがありましたら、まずはここの設定を確認してみてください。
>esxcli system settings advanced set -o /Net/ReversePathFwdCheckPromisc -i 1
それでは、短いですが今回はこの辺で。
次回以降は、先月東京リージョンでのサポートが開始されたばかりの「VMware Cloud Disaster Recovery」を早速触ってみましたので、そちらについてご紹介する予定です。