VMWorld2020_VMC関連まとめ②
皆さんこんばんは、ド文系です。
VMWorld2020 回その②になります。
前回に引き続き
VMWorld2020における、VMC関連の注目アップデートをご紹介して参りたいと思います。
今回はHCXのお話です。
HCXの機能強化
HCXについては大きく3つの強化ポイントがあります。
機能名称がやたらと長くて、それだけ見ても何のこっちゃ?という感じではありますが、いちおう全部書いておきます。
HCX Replication Assisted vMotion
HCX Mobility Optimized Networking
HCX Migration Planning With Mobility Group
この中のひとつ、「HCX Replication Assisted vMotion 」が、前回ご紹介した VMware Cloud Disaster Recovery 同様、わたしがずっと心待ちにしていた機能なのです。
これはかなり前に一度プレビューまで来ていたのに
いつの間にか使えなくなっていた機能で、エッどこ行っちゃったの?!と思っていたのですが、ここに来て無事実装と相成りました。
これはズバリ、「大量の仮想マシンを、無停止で一気に移行できるよ」という機能です。
これまでのHCXにはBulk Migration と vMotion という2通りの移行方式があったのですが、ざっくり言うとそれぞれ、
「複数台一気に移行できるよ、停止が発生するけどね」
「無停止で移行できるよ、1台ずつですけどね」
という仕様になっていて、あっちを立てればこっちが立たずな感じだったのですが、
今回実装された第3の手法により、死角のない移行方式が確立されたと言えるのではないでしょうか。
ちなみに残るふたつは、
Mobility ~のほうが ルーティング最適化の機能、
Migration ~のほうが 仮想マシンのグルーピングに関する機能
です。
この2つも何気に強力な機能で、これらの追加によって、
・移行した仮想マシンのルーティングテーブルを自動で更新したり、
・各アプリケーションの動作に必要な一連のVM群を特定して、
それらを自動でグループ化したり
することが可能になりました。
グループ化に関してはスケジュールを指定して移行をセットしたとき、
同じ時刻を指定されたマシンを同じグループにするといったことも可能とのことで、
オンプレからVMCへ段階的に移行するようなときにかなり使える機能だと思います。
珍しく真面目なブログとなりましたが、今回はこの辺で。